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- 金子 希代子
- 帝京大学薬学部薬品分析学教室
書誌事項
- タイトル別名
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- -血清尿酸値に影響を与える食品と食品中のプリン体含量-
説明
食品に含まれるプリン体は,呈味性ヌクレオチドとして知られるように,うま味の素となっている.プリン体の由来は,主に細胞に含まれる核酸である.そのため,プリン体は,美味しいものや細胞数の多いものに多く含まれる.食事で摂取されるプリン体の5~9割は24時間以内に排泄される.しかし,尿酸の排泄は限られているため,尿酸は体内に残りやすくなっている.<BR>尿酸値を上げる食品として,プリン体,フルクトース,アルコール,下げる食品として,タンパク質(特に乳製品),ビタミンC,ポリフェノール,フラボノイド,食物繊維,コーヒーが報告されている.<BR>食品中のプリン体含量を種類別に示した.一部の高プリン体食品の摂取には気をつけた方が良い.生活習慣病に奨められる通常の1食分には,140-180mgのプリン体が含まれる.豆腐・卵・野菜を中心とした食事に含まれるプリン体は30-60mgであるため,痛風・高尿酸血症では,1食を豆腐・卵・野菜を中心とした食事にすることにより,ガイドラインで奨められる1日400mgを実施することができると思われる.
収録刊行物
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- Gout and Nucleic Acid Metabolism
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Gout and Nucleic Acid Metabolism 31 (2), 119-131, 2007
Japanese Society of Gout and Nucleic Acid Metabolism
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205447468544
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- NII論文ID
- 130004714941
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- COI
- 1:CAS:528:DC%2BD1cXjvFOmurc%3D
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- ISSN
- 13449796
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可