An Empirical Comparison of the Time Preference Rate; Japan and Norway
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- Oliver Adam James
- Department of Health Policy and Management, School of Medicine Keio University
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- 池田 俊也
- 慶應義塾大学医学部
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説明
将来に生じる費用および便益を現在価値に割り引く場合の「割引率」は,保健医療の経済評価において重要な概念である。従来,便益に対する割引率は,費用に対する割引率と同値におかれ,金融市場における値を反映させるのが一般的であったが,近年ではいわゆる「時間選好率」の測定が数多く試みられており,時間選好率の値に影響を与える社会的要因や個人的要因,死亡と障害度の関係,時間のフレームを変化させた場合の結果などについて研究が行われてきている。しかしながら,国際比較に関する研究は皆無である。本研究では,ノルウェーで実施された方法に則り,わが国において時間選好率の測定を試みた。その結果,今回用いた方法は国際的に利用可能であり,標準的な割引率の測定が適切に行いうるものと考えられた。こうした測定を進めることにより,医療経済学の発展に大きく寄与しうるものと思われる。
収録刊行物
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- Iryo To Shakai
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Iryo To Shakai 7 (1), 128-142, 1997
The Health Care Science Institute
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205448535168
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- NII論文ID
- 130004597798
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- ISSN
- 09169202
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可