An Empirical Comparison of the Time Preference Rate; Japan and Norway

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説明

将来に生じる費用および便益を現在価値に割り引く場合の「割引率」は,保健医療の経済評価において重要な概念である。従来,便益に対する割引率は,費用に対する割引率と同値におかれ,金融市場における値を反映させるのが一般的であったが,近年ではいわゆる「時間選好率」の測定が数多く試みられており,時間選好率の値に影響を与える社会的要因や個人的要因,死亡と障害度の関係,時間のフレームを変化させた場合の結果などについて研究が行われてきている。しかしながら,国際比較に関する研究は皆無である。本研究では,ノルウェーで実施された方法に則り,わが国において時間選好率の測定を試みた。その結果,今回用いた方法は国際的に利用可能であり,標準的な割引率の測定が適切に行いうるものと考えられた。こうした測定を進めることにより,医療経済学の発展に大きく寄与しうるものと思われる。

収録刊行物

  • Iryo To Shakai

    Iryo To Shakai 7 (1), 128-142, 1997

    The Health Care Science Institute

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205448535168
  • NII論文ID
    130004597798
  • DOI
    10.4091/iken1991.7.1_128
  • ISSN
    09169202
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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