Furlow 法52例の術後成績: Pushback法との比較

書誌事項

タイトル別名
  • Comparative Study on Speech Results of Furlow Palatoplasty and Pushback Palatoplasty
  • A preliminary report

この論文をさがす

説明

Furlow'sdoubleopposing Z plastyが紹介されて久しいが,その長期経過についての評価は未だ定まっていない。当科では1988年より1993年11月末現在までに110例のFurlowによる口蓋形成術を行っており,今回その内言語評価の可能な52例についての術後成績を言語結果を中心にPushback法と比較検討したので報告した。<BR>対象は1988年より1991年前半までにFurlow法による口蓋形成術を受けた52例および1986年~1988年に従来法(Pushback法)による口蓋形成術を受けた87例,評価は口蓋裂を専門とする言語療法士,形成外科医,神戸市きこえとことばの教室の言語療法士により行なった。また,一部大阪大学顎口腔機能治療部に精査を依頼した症例も含む。<BR>結果は鼻咽腔閉鎖機能良好がFurlow群で92.3%, Pushback群で81.6%であり,危険率10%で有意にFurlow法の方が良好例が多かった。また,これら良好例の内異常構音を示したものはF群で29.2%,P群で40.8%であった。<BR>一方,口蓋化構音については閉鎖機能良好例中,F群で2.1%,P群で26.8%にみられ1%の危険率で有意差を認めた。

収録刊行物

被引用文献 (3)*注記

もっと見る

参考文献 (13)*注記

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ