スプレーフラッシュ蒸発式海水淡水化に関する実験的研究

DOI
  • 上原 春男
    OTEC Laboratory, Faculty of Science and Engineering, Saga University
  • 池上 康之
    OTEC Laboratory, Faculty of Science and Engineering, Saga University
  • 中岡 勉
    Department of Marine Engineering, National Fisheries University
  • 廣田 稔治
    Mitsubishi Heavy Industries, LTD.

書誌事項

タイトル別名
  • Experimental Study of a Spray Flash Desalination

抄録

スプレーフラッシュ蒸発式海水淡水化装置および海洋温度差発電 (OTEC) と海水淡水化装置を組み合わせたハイブリッドOTECサイクルシステムの実用化をするために, ノズル材質, ノズル口径, ノズル流出液温度, ノズル内平均液流速, ノズル出口の過熱度の影響をみるための実験を行い, 種々の考察を行うとともにノズル流出液温度30℃以下で使用し得る整理式を得た.<BR>(1) スプレーフラッシュ蒸発式は, ノズル流出液温度が24℃の場合でも, 蒸発が十分可能である.<BR>(2) スプレーフラッシュ蒸発において, 十分な蒸発を行わせるためのノズル内平均液流速は, 有効なノズル流出液流速範囲が存在する.<BR>(3) ノズル流出液温度が高くなるほど, 蒸発前期のノズル流出液温度降下が急速で蒸発が激しくなる.<BR>(4) ノズル口径が小さいほど蒸発前期のノズル流出液温度降下の傾きが大きくなり, 蒸発が促進される.<BR>(5) スプレーフラッシュ蒸発の際のノズル流出液温降下を予測できる整理式 (19)~(41) を得た.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205451714944
  • NII論文ID
    130004675160
  • DOI
    10.11457/swsj1965.51.34
  • COI
    1:CAS:528:DyaK2sXhsVygsbo%3D
  • ISSN
    03694550
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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