千福第二トンネル (明り巻) のプレキャスト工法による設計・施工

  • 山本 稔
    中日本高速道路 (株) 横浜支社沼津工事事務所 裾野西工事区 (株) 高速道路総合技術研究所交通環境研究部環境緑化研究室
  • 石井 要宗
    東急建設・日特建設佐伯建設工業JV所
  • 佐治 嘉一
    (株) ニュージェック中部支店道路グループ
  • 川村 淳一
    日本コンクリート工業 (株) 名古屋支店技術グループ

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説明

プレキャストアーチカルバート (モジュラーチ) は, フランスで考案・実用化された2ヒンジアーチ構造物である。日本において, これまでボックスカルバートが用いられてきた箇所, 例えば高速道路等における盛土部のアンダーパスへ適用されてきた。今回, トンネル近隣の民問施設への施工巾の環境に対する配慮から, 工期短縮が可能なプレキャストアーチカルバートを採用した。中規模断面以下で支持地盤が良好の場合の耐震性能については, 種々の実験およびシミュレーションで明らかになっている。しかしながら, 高速道路本線トンネルの明り巻部への採用にあたり, 比較的軟らかいII種地盤において耐震性能を始めとする検証が必要になった。そこで, 道路橋示方書で想定するレベル2地震動に対しての安全性を把握することを目的に, 構造物一周辺地盤を2次元FEMによる時刻歴応答解析を行い, 構造物全体の耐震性能の検証およびプレキャスト部材接合部の検討を行った。

収録刊行物

  • Concrete Journal

    Concrete Journal 46 (2), 63-70, 2008

    Japan Concrete Institute

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