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- 広沢 雅也
- 工学院大学 工学部建築学科
書誌事項
- タイトル別名
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- The Existing Condition of Seismic Design for Reinforced Concrete Beam to Column Joints and Anxiety for It
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説明
鉄筋コンクリート造建物の柱梁接合部の地震被害を紹介し, その分析を通して現行の柱梁接合部耐震設計法の問題点を指摘した。1995年兵庫県南部地震ではいわゆる新耐震設計法で設計された中高層RC造の集合住宅を中心に多数の建物で柱梁接合部の顕著な被害が生じ, 大半が解体された。これらの被害を現行の終局強度設計法を用いて分析した結果, 被害の発生理由を説明できないこと, また, その説明には柱と梁の偏心接合や寸法効果による耐力低下を考慮することが必要であることを示した。更に地震後, 柱梁接合部の耐震設計規定が新たに設けられたが, 偏心接合や寸法効果への配慮は一部で解説されるにとどまっており, 我が国のRC系建物の耐震性能上, 非常に大きな問題となることを指摘した。
収録刊行物
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- Concrete Journal
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Concrete Journal 41 (4), 10-19, 2003
Japan Concrete Institute
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205455606528
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- NII論文ID
- 130004399289
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- COI
- 1:CAS:528:DC%2BD3sXjs12msLo%3D
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- ISSN
- 03871061
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可