上顎広範囲顎欠損症例に対するインプラント 顎補綴治療への複製義歯の応用

  • 下平 修
    Department of Geriatric Dentistry, Showa University School of Dentistry
  • 代田 達夫
    Department of Oral and Maxillofacial Surgery, Showa University School of Dentistry
  • 佐藤 裕二
    Department of Geriatric Dentistry, Showa University School of Dentistry

書誌事項

タイトル別名
  • Application of the Duplicate Denture to Implants-supported Prosthesis for Extensive Maxillary Defect
  • 症例報告 上顎広範囲顎欠損症例に対するインプラント顎補綴治療への複製義歯の応用
  • ショウレイ ホウコク ジョウガク コウハンイ ガク ケッソン ショウレイ ニ タイスル インプラント ガク ホテツ チリョウ エ ノ フクセイ ギシ ノ オウヨウ

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説明

患者は初診時46歳の男性で, 上顎前歯部扁平上皮癌であった. 腫瘍切除手術後, 残存歯を支台装置とした上顎顎補綴装置を使用していたが, 歯の喪失に伴い補綴物の不安定を訴えた. この問題を解決するために頬骨インプラントによるインプラント支持補綴物を計画した. 審美性, 構音機能を損なわないような形態を上部構造体に付与することが重要であるため, インプラント体の位置関係や口腔周囲組織のみならず, 失われた口蓋形態と中顔面部のサポートの再建程度や顎間関係も同時に記録する必要がある. そこで目安となりうる使用中の上顎顎補綴装置の複製を印象採得と咬合採得に利用した. 結果として, 構音機能, 咀嚼機能などの予知性が高い補綴物を効率的に製作できた.

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参考文献 (5)*注記

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