下総台地における地下水の水質とその要因

書誌事項

タイトル別名
  • Some Factors Controlling Chemical Compositions of Groundwater in the. Shimousa Upland
  • 下総台地における地下水の水質とその要因--千葉県野田市南部地域の予察例
  • シモウサ ダイチ ニ オケル チカスイ ノ スイシツ ト ソノ ヨウイン チバケン ノダシ ナンブ チイキ ノ ヨサツレイ
  • 千葉県野田市南部地域の予察例
  • Preliminary Case Study of the Southern Area of Noda City, Chiba

この論文をさがす

抄録

千葉県野田市南部の地下100m以浅には第一・第二・第三からなる3枚の帯水層が存在する.今回,井戸水と湧水の化学分析,および第二・第三帯水層の構成鉱物の同定を実施するとともに,水質形成機構を水一鉱物相互作用の化学平衡論で検討した.帯水層には炭酸塩鉱物(貝化石),斜長石,カオリナイトなどが確認された.地下水はCa-HCO3型を主とし,深部に向けて次第に炭酸塩鉱物に不飽和から飽和状態に近づき,またCaO-Al2O3-SiO2-H2O系活動度図でカオリナイトの安定領域にある.したがって,Ca2+とHCO3-の深部へ向けての高濃度化は,主として貝化石の溶解反応および斜長石の風化によるカオリナイトの生成に起因する.NO3-汚染は地表にもっとも近い第一帯水層に限定される.

収録刊行物

被引用文献 (2)*注記

もっと見る

参考文献 (9)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ