ヒト由来の<I>Lactobacillus gasseri</I> SBT2055および<I>Bifidobacterium longum</I> SBT2928を加えて調製した発酵乳の摂取による健常成人での便通,便性および糞便内細菌叢への影響

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of a new fermented milk prepared using <I>Lactobacillus gasseri</I> SBT2055 and <I>Bifidobacterium longum</I> SBT2928, both of human origin, on the defecation freq u e n cy and fecal microflora of healthy human adults

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抄録

ヒト由来のLactobacillus gasseri SBT2055およびBifidobacterium longum SBT2928をヨーグルト用乳酸菌Streptococcus thermophilusならびにL . delbrueckii subsp . bulgaricus に加えて調製した試験発酵乳を,1日100gずつ15日間摂取させた時の整腸作用を49名の健常成人(男性11名,女性38名,平均年齢41.2歳)で検討したところ排便回数や便性が改善された。その中の9名(男性2名,女性7名,平均年齢43.4歳)で行った糞便内細菌叢解析では,Bifidobacteriumの菌数,および糞便内総細菌に対する占有率が有意(p<0.05) に6.2% から14.5% に増加した。ヨーグルト用乳酸菌のみで調製した発酵乳とは, これらの点で優ることが認められた。1日300gの発酵乳を15日間摂取させた5名の健常成人(男性5名,平均年齢48.4歳)での摂取に伴う副次作用調査では, 問題となる事象は見られなかった。これらの結果,ヒト由来の腸内細菌を用いて調製された試験発酵乳が, プロバイオティクス発酵乳として腸内細菌叢や便通の改善に効果的に働くことが示された。

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