慢性疼痛と治療のアルゴリズム

  • 井上 紳
    昭和大学歯学部全身管理歯科学講座総合内科学部門

書誌事項

タイトル別名
  • Chronic Pain and the Algorithm for Medication
  • 臨床講座 慢性疼痛と治療のアルゴリズム
  • リンショウ コウザ マンセイ トウツウ ト チリョウ ノ アルゴリズム

この論文をさがす

抄録

慢性疼痛の治療として漫然と非ステロイド系消炎鎮痛薬が長期間, 投与されているケースがある. しかし, それらには薬剤耐性や疼痛閾値の低下, 胃腸障害や腎障害, 動脈硬化など種々の問題が指摘されている. 痛みの慢性化の過程で下降性痛覚抑制系の機能不全が関与している場合があり, その賦活化にはGABA系, オピオイド系, セロトニン系, ノルアドレナリン系など, 脳内代謝に関わる薬剤投与を検討することが必要である. また, 慢性痛については神経障害性疼痛の概念が提唱され新たな薬物が開発された. 疼痛の分類に応じた薬物の選択とともに支持的精神療法も必要である. 治療目標としては疼痛の受容と自己管理が重要である.

収録刊行物

参考文献 (10)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ