2刺激および3刺激オッドボールパラダイムにおける精神遅滞者の事象関連電位
書誌事項
- タイトル別名
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- Event-related brain potentials in adults with mental retardation in a two-and three-stimulus auditory oddball paradigms
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説明
重度から中度の精神遅滞者7名および健常成人を対象に, 2刺激及び3刺激の受動的オッドボール課題における事象関連電位について検討した.実験1では, 高頻度刺激に1000Hz (p=.8), 低頻度刺激に2000Hz (p=.2) を用いて2刺激のオッドボール課題を行った.健常成人と同様に低頻度刺激に対してN2-P3が認められたのは, 遅滞者のうち2名のみであった.残る5名では, 低頻度刺激に対して陰性電位のみが見られた.実験2では, 高頻度刺激 (1000Hz : p=.7), 低頻度刺激 (2000Hz : p=.15), 新奇刺激 (ノイズ : p=.15) の3刺激によるオッドボール課題を行った.新奇刺激に対して遅滞者7名中5名に健常成人と同様の陽性電位が認められた.新奇刺激は重度の精神遅滞者においてもP3 (P3a) を惹起することが示唆された.
収録刊行物
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- Japanese Journal of Physiological Psychology and Psychophysiology
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Japanese Journal of Physiological Psychology and Psychophysiology 16 (1), 25-32, 1998
Japanese Society for Physiological Psychology and Psychophysiology
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205458385920
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- NII論文ID
- 130004624507
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- ISSN
- 02892405
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可