<b>環状アミジン類によるエポキシ樹脂の硬化挙動 </b>

  • 佐藤  大輔
    株式会社ADEKA 機能化学品開発研究所機能高分子材料研究室 〒346-0101 埼玉県久喜市菖蒲町昭和沼20
  • 小川  亮
    株式会社ADEKA 機能化学品開発研究所機能高分子材料研究室 〒346-0101 埼玉県久喜市菖蒲町昭和沼20
  • 松本  幸三
    近畿大学 産業理工学部 生物環境化学科 〒820-8555 福岡県飯塚市柏の森11-6 近畿大学 分子工学研究所 〒820-8555 福岡県飯塚市柏の森11-6
  • 遠藤  剛
    近畿大学 分子工学研究所 〒820-8555 福岡県飯塚市柏の森11-6

書誌事項

タイトル別名
  • <b>Curing Behavior of Epoxy Resins with Cyclic Amidine Derivatives </b>
  • 環状アミジン類によるエポキシ樹脂の硬化挙動
  • カンジョウ アミジンルイ ニ ヨル エポキシ ジュシ ノ コウカ キョドウ

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抄録

強塩基性を持つ環状アミジン化合物はエポキシ樹脂の硬化促進剤として報告されているが,単独硬化剤としての知見は非常に少ない。本研究では活性水素を持つ単環状アミジン化合物1,4,5,6- テトラヒドロピリミジン(THP と略記)によるエポキシ樹脂の硬化挙動を検討した。その結果,THP とエポキシ樹脂との反応はTHP とエポキシドの付加反応(開始)とエポキシドの重合反応(生長)に基づく2 段階の発熱反応が観察された。開始反応では,THP とエポキシ基との付加反応により水酸基が生成し,次いで生成した水酸基からTHP 由来の3 級アミノ基によるプロトンの引き抜きが進行し,生成したアルコラートアニオンによるアニオン重合で硬化反応が進行する機構を提案した。

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