芳香族ジアミン類によるシアネート樹脂の速硬化と 各種ノボラック型シアネート樹脂の開発

片桐 誠之, 岩本 慎平, 安田 祥宏, 長谷川 弘毅, 辻本 智雄

doi:10.11364/networkpolymer.37.242

書誌事項

タイトル別名

Fast Curing of Cyanate Ester Resin with Aromatic Diamines and Development of Various Novolak Type Cyanate Ester Resins
芳香族ジアミン類によるシアネート樹脂の速硬化と各種ノボラック型シアネート樹脂の開発
ホウコウゾクジアミンルイニヨルシアネートジュシノソクコウカトカクシュノボラックガタシアネートジュシノカイハツ

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説明

1,1- ビス（4- シアナトフェニル）エタン（E-CN）＋シリカフィラー含有の薄膜系において，ビス（3- アミノフェニル）スルホン（3-DDS），1,3- ビス（3- アミノフェノキシ）ベンゼン（APBN），及び，1,3- ビス［2-（4- アミノフェニル）-2- プロピル］ベンゼン（BAM）等の芳香族ジアミンを用いると，速硬化が可能であり（200 ～220 ℃，数分で固められ），かつ，T_g≧220 ℃，引張せん断接着強度10 MPa 前後を有する硬化物を得られることが明らかとなった。芳香族ジアミンの中で硬化挙動を比較すると，塩基性度が高い（pK_bが低い）ほど，硬化触媒作用が強い傾向であった。一方，アセトアルデヒド／フェノールを出発原料としたノボラック型シアネート（E-CN-M）は，ホルムアルデヒド／フェノールを出発原料としたノボラック型シアネート（NVCN）に比べ，低分子量領域（重量平均分子量M_w＜1000）においては，低粘度で取扱性に優れ，かつ，その硬化物は耐熱性及び長期耐熱性も高いことが明らかとなった。また，ノボラック型シアネート中のメチレン鎖にフラン環を導入することにより（FPRCN），長期耐熱性が高まった。

収録刊行物

Journal of Network Polymer,Japan

Journal of Network Polymer,Japan 37 (6), 242-252, 2016

合成樹脂工業協会

キーワード

詳細情報詳細情報について

CRID: 1390001205460208640

NII論文ID: 130005303661

NII書誌ID: AN10521608

DOI: 10.11364/networkpolymer.37.242

ISSN: 2186537X; 13420577

NDL書誌ID: 027772983

Web Site: http://id.ndl.go.jp/bib/027772983; https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I027772983

本文言語コード: ja

データソース種別

JaLC
NDLサーチ
CiNii Articles

抄録ライセンスフラグ: 使用不可

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<b>芳香族ジアミン類によるシアネート樹脂の速硬化と </b><b>各種ノボラック型シアネート樹脂の開発 </b>