<b>小角X 線散乱法によるフェノール樹脂 </b><b>ベーキング過程のその場解析 </b>

  • 和泉  篤士
    住友ベークライト株式会社 研究開発本部 コーポレートR&D センター
  • 若林  みどり
    住友ベークライト株式会社 研究開発本部 コーポレートR&D センター
  • 首藤  靖幸
    住友ベークライト株式会社 研究開発本部 コーポレートR&D センター 東京大学 物性研究所 附属中性子科学研究施設
  • 中尾  俊夫
    東京大学 物性研究所 附属中性子科学研究施設
  • 柴山  充弘
    東京大学 物性研究所 附属中性子科学研究施設

書誌事項

タイトル別名
  • <b>In Situ Small-Angle X-Ray Scattering Analysis of </b><b>Phenolic Resins during Baking Process </b>
  • 小角X線散乱法によるフェノール樹脂ベーキング過程のその場解析
  • ショウカク Xセン サンランホウ ニ ヨル フェノール ジュシ ベーキング カテイ ノ ソノ バ カイセキ

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抄録

ノボラック樹脂およびヘキサメチレンテトラミンの圧縮成形およびベーキング処理によって得られる厚み 4 mm の板状フェノール樹脂について,成形品における高次構造の面内ばらつき評価について検討した。ベーキング前後のSAXS 強度分布解析およびベーキング過程のその場SAXS 解析によって,成形時に金型からの伝熱量差によって生じる樹脂の硬化度分布が高次構造の面内ばらつきをもたらすことを明らかとした。更に,成形時の硬化反応が不十分な領域においては,ベーキング時の熱硬化反応進行によって,局所的な硬化収縮がもたらす空孔サイズ増大や新たな空孔形成が生じるという仮説を得た。一方,これらの数十~数百nm オーダーの微視的領域における構造変化は,数十~数百μm オーダーの巨視的領域における構造変化とは異なるものであることがデジタル画像相関法によるベーキング過程のその場歪観察によって明らかとなった。 ノボラック樹脂およびヘキサメチレンテトラミンの圧縮成形およびベーキング処理によって得られる厚み

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