粗蛋白質含量の異なるドライフードを摂取したネコのストルバイト形成能と尿中窒素化合物排泄
抄録
粗蛋白質(CP)含量の異なるドライキャットフード給与時のストルバイト形成能ならびに尿中窒素化合物を調べた。CP含量が増加するにつれ尿pH値ならびに尿中ストルバイト結晶数は減少した。また,ストルバイト結晶の核となり得る有機成分を含む尿中塩酸不溶性画分量も減少し,高蛋白ドライキャットフードにはストルバイト尿石生成を抑える働きがあると考えられた。しかしながら,CP含量の増加にともなって,尿中総窒素に対するアンモニア態窒素の排泄割合は増加し,尿素態窒素の排泄割合は減少した。高蛋白ドライフード摂取時に,ネコは過剰の窒素を安全に処理しきれない可能性があることから,このフードをストルバイト尿石予防食として実用化のためにはさらに検討を要すると考えられた。
収録刊行物
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- Journal of Pet Animal Nutrition
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Journal of Pet Animal Nutrition 6 (Supplement), 15-17, 2003
Japanese Society of Pet Animal Nutrition
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205460425728
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- NII論文ID
- 130004626013
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- ISSN
- 13443763
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可