イヌ・ネコの糞中からの亜硝酸還元能の高い菌の単離

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説明

腸内細菌による亜硝酸還元反応を増強することにより,大腸内における亜硝酸の蓄積を抑制することを目的として,イヌおよびネコの糞中から亜硝酸還元能の高い菌を単離し,その特性について調べた。亜硝酸の存在下で糞中混合微生物を培養することにより乳酸の生成が増加し,プロピオン酸,ギ酸および酪酸の生成が低下したことから,亜硝酸の存在により腸内細菌叢が変化することが示唆された。亜硝酸の存在下で糞中混合微生物を継代培養し,亜硝酸還元菌の単離を行ったところ,Clostridium perfringens,Escherichia coliおよびStaphylococcus Carnosus,またはそれらと近縁と考えられる菌が分離された。菌体量あたりの亜硝酸還元速度は各菌種の間で異なり,また同種と考えられる菌の中でも菌株によって差があった。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205460463360
  • NII論文ID
    130004991125
  • DOI
    10.11266/jpan1998.5.supplement_33
  • ISSN
    13443763
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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