<b>高耐候性を有するUV 硬化型無機-有機ハイブリッド樹脂の設計 </b>

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タイトル別名
  • <b>UV Curable Polysiloxane-Acrylic Hybrid Resins </b>
  • 高耐候性を有するUV硬化型無機-有機ハイブリッド樹脂の設計
  • コウタイコウセイ オ ユウスル UV コウカガタ ムキ ユウキ ハイブリッド ジュシ ノ セッケイ

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抄録

著者らは,UV 硬化性官能基を有するポリシロキサンとアクリルポリマーを化学的に複合化する新規な合成方法を開発し,得られた樹脂溶液や硬化フィルムの特性について,系統的な評価を行っている。現在までに,樹脂固形分中のポリシロキサン成分が25%~90%のハイブリッド樹脂を,ゲル化や増粘を伴わずに安定的に合成する方法を確立し,かつ,ポリシロキサン成分が75% 以下であれば,40℃で1 ヵ月以上の長期保存でも,樹脂溶液の特性に変化がないことを見出した。さらに,合成したハイブリッド樹脂を主剤とするUV コート剤を調製して,高圧水銀ランプによるUV 照射にてクリヤーフィルムを作製し,各種耐候性試験を実施した。サンシャインウェザオメーターによる促進耐候性試験の結果,塗料固形分中のポリシロキサン成分が15% 以上であれば,5000 時間経過後の色差⊿E が2.0 以下であり,硬化フィルムの高い耐黄変性を確認することができた。また,沖縄における3 年以上の屋外曝露試験でも目視外観に変化がなく,フッ素樹脂コート剤に匹敵する高い耐候性が実証された。このような特性から,開発中のUV 硬化樹脂は,屋外使用を想定したプラスチック基材の保護コート剤としての応用が期待できる。

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