マウスの成長,繁殖および諸臓器重量に及ぼす蒸煮処理微粉末バガスの影響

説明

サトウキビの搾り粕であるバガスをペットの食物繊維源として利用する可能性を検討した。そのため蒸煮処理微粉末バガスを飼料に10%配合してマウスに給与し,成長,繁殖および諸臓器重量に与える影響を調べた。マウスは3週齢で離乳し同腹からバガス区と対照区に分け0世代から1世代まで飼育した。体重は,0世代では雌雄とも対照区とバガス区間に差はみられなかったが,1世代で雌では3,4週齢が,雄では4週齢においてバガス区が対照区と比べ軽くなった。諸臓器重量は,0世代で差はみられなかったが,1世代では雄の大腸,雌の大腸と小腸でバガス区が対照区と比べ重くなった。比体重値でみると,O世代では重量と同様に差はみられなかったが,1世代でバガス区の雄の大腸,雌の大腸と小腸の比体重値が対照区と比べ高くなった。分娩率と育成率は,対照区,バガス区ともに100%だった。また,産子数に差はみられず,奇形も確認されなかった。以上の結果から蒸煮処理バガスを給与することによる悪影響はみられず,食物繊維源として利用可能であると考察した。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205460752512
  • NII論文ID
    130004991082
  • DOI
    10.11266/jpan1998.3.supplement_10
  • ISSN
    13443763
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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