予察灯でみたツマグロヨコバイの最近における増発傾向

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昭和17年から観測を続けている和歌山農試, 昭和24年から開始した和歌山県日高病害虫防除所の予察灯誘殺成績を材料に, ツマグロヨコバイ誘殺数の検討を行い, 最近における飛来の特異性を年次別誘殺量の推移,発生型の変化, 世代間の相関の3つの角度から示した.<BR>1) 予察灯でみる増発現象は日高では昭和34年頃から起っているが, 顕著になったのは昭和37~38年以降で,世代別には7月末~8月上旬の第2世代成虫期が急増し, 第1世代成虫期は特異な現象を認めず, 第3世代成虫期は和歌山では急増を認めないが, 日高では昭和34年以降漸増傾向にあることがわかった.<BR>2) 発生型は従来第1世代, 第2世代, 第3世代と漸増し, 第3世代が最も多かった発生型から, 昭和38年以降は第1世代, 第3世代に比し, 第2世代が著しく多い発生型乃至第2世代と第3世代が多い発生型に変っている.<BR>3) 世代間の誘殺数には一定の比例関係は認められないが, 概括的には通常誘殺年と異常誘殺年に区分され, 異常誘殺年を摘出すると和歌山では昭和38年以降の第2世代, 日高では昭和34年以降の第3世代, 昭和37年以降の第2, 第3世代といつれも最近連年して起っている.

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390001205463897600
  • NII Article ID
    130004643193
  • DOI
    10.4165/kapps1958.8.0_57
  • ISSN
    03871002
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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