書誌事項
- タイトル別名
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- A Study of Changes in the Nutritional Status of Patients Receiving Cancer Chemotherapy
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説明
本研究はシスプラチンを投与される肺癌患者15名を対象に, 治療中の良好な栄養状態を保持するための看護援助方法を検討する目的で, はじめに患者の栄養状態を評価し, 次いでその影響因子を明らかにした.<BR>(1) 栄養状態の評価には, 体重, 皮下脂肪厚, 上腕筋囲, 握力, 血色素量, 血清総蛋白および血清アルブミンの7指標を用いたが, 皮下脂肪厚が癌化学療法中の栄養状態の変化の指標として最も鋭敏であることが判明した. (2) 皮下脂肪厚の変動には食事の摂取量が影響し, 食事の摂取量には嘔気・嘔吐, 特性不安得点, 感染による発熱の最高値が関連していることが重回帰分析より明らかになった.(3) したがって, 癌化学療法中の患者の栄養状態を良好に保持するためには, 看護援助方法として, 第一に定期的な身体計測により栄養状態を評価すること, 第二に嘔気・嘔吐を軽減するように努め, 不安の強い患者に対しては精神的安定が得られるように援助し, 感染予防に対する患者の自己管理能力が高まるように働きかけ, これらにより十分な食事摂取ができるようにすること, が必要であるとの結論が得られた.
収録刊行物
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- Journal of Japan Academy of Nursing Science
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Journal of Japan Academy of Nursing Science 13 (1), 12-19, 1993
Japan Academy of Nursing Science
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205464222336
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- NII論文ID
- 130004991484
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- COI
- 1:STN:280:DyaK3szntlSitA%3D%3D
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- ISSN
- 02875330
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可