小児気管切開患者における気管孔閉鎖への対応
書誌事項
- タイトル別名
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- Management of tracheostoma closure in pediatric patients
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説明
当院で気管カニューレを抜去し,気管孔閉鎖が可能であった12例について検討を行った。<br/> 原因疾患は 6 例が新生児呼吸窮迫症候群であり,6 例中 5 例が1000 g 未満の超低出生体重児,1 例が1500 g 未満の極低出生体重児であった。他は,先天性声門下狭窄症が 1 例,後天性声門下狭窄症が 1 例,特発性間質性肺炎が 1 例,交通外傷による意識障害が 2 例,頭蓋顔面骨早期癒合症が 1 例であった。<br/> 小児の気道は狭いため,気管支鏡検査による声門下の評価後,気管カニューレのサイズをさらに細いものに変更し,呼吸状態が問題ないことを確認してから気管カニューレを抜去した。経過観察中の気管支鏡検査で12例中 7 例は声門下腔の狭窄を認め,直ちに気管孔閉鎖を行うことができなかったが,そのうち 2 例は気管孔直上の肉芽による狭窄であり,5 例が声門下狭窄症であった。声門下狭窄症と診断した 5 例のうち,手術を行った症例は 4 例であった。<br/> 気管切開術後から気管カニューレ抜去までの期間については,特に喉頭の操作を行った手術症例で長くなる傾向があった。
収録刊行物
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- Pediatric Otorhinolaryngology Japan
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Pediatric Otorhinolaryngology Japan 35 (1), 51-56, 2014
日本小児耳鼻咽喉科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205465007872
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- NII論文ID
- 130004992691
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- ISSN
- 21865957
- 09195858
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可