船底塗料の浸海試験

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タイトル別名
  • On the seawater exposure test of anti-fouling paint
  • センテイ トリョウ ノ シンカイ シケン

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説明

昭和32年に折戸湾で船底塗料の浸海試験を行なうに際し, 試験結果の解析を目的として, 海水並びに生物付着状態を調査した。同時に浸海試験の最適条件を求めるため, 無毒性空試験板を用いて生物付着に影響する諸因子を調べた。また塗膜からの銅溶出速度を測定して, 浸海試験結果との関係を検討した。<BR>折戸湾の生物付着状態は, 海水温度と濃度の垂直分布により, 著しく影響されることを認めた。また試験板浸海条件としては, 水深, 板間距離, 重力方向に対する試.験板角度等に影響が認められた。銅溶出速度は, 12μg/cm2/day以上の場合には汚損が認められなかった。<BR>ある種の塗料は浸海時期の相違により, 著しく汚損度の異なる現象が認められたが, その原因は銅溶出速度曲線と生物増殖期との関係によるものと推定された。

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