銅フタロシアニン系顔料に関ずる研究(第3報)

書誌事項

タイトル別名
  • Studies on copper phthalocyanine pigments (III)
  • --塩素化銅フタロシアニンの塩素含有量と置換位置の可視および紫外吸収スペクトルにおよぼす影響--
  • --Absorption spectra of chlorinated copper phthaiocyanines.--

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説明

塩素化銅フタロシアニンはいずれも310nm付近に吸収があり, この他数本の吸収が紫外部に存在し, 可視部には820nm付近に吸光係数の大きい吸収および450nm付近に小さい吸収が存在する。また, 大部分のものは700nm付近に弱い吸収が存在する。310nm付近の吸収は塩素数の増加により長波長側にずれるが置換位置による差異は認められない。これに反し可視部の450nm, 700nm, 800nm付近の吸収はいずれも塩素数の増加により長波長側にずれ, このずれは3, 6-位置換体の方が4, 5-位置換体に比べて大きい。塩素数と分子吸光係数の間にはどの吸収についても一定の関係がない。<BR>また, 共縮合物の吸収スペクトルは, 同一組成になるように銅ブタ官シアニンと塩素化銅ブタ戸シアニンを混合したもののスペクトルとは異なる。<BR>銅フタロシアニンを塩素化すると4-または5-位から置換が起ることも吸収スペクトルにより確かめられた。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205465273472
  • NII論文ID
    130004993635
  • DOI
    10.4011/shikizai1937.33.538
  • ISSN
    0010180X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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