示温塗料の研究 (第4報) <SUP>*</SUP>

書誌事項

タイトル別名
  • Temperature indicating paints (IV)
  • 示温塗料の研究-4-
  • シオン トリョウ ノ ケンキュウ-4-
  • ヨウ化水銀 (II) 錯塩を顔料とする可逆性示温塗料の加熱時における耐久性
  • Heat stability of tetraiodomercurate-pigmented reversible temperature indicating paints

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説明

Cu2HgI4, Ag2HgI4などのヨウ化水銀 (II) 錯塩を顔料とする可逆性示温塗料は, 加熱時における耐久性が乏しい欠点がある。本研究は, この耐久性を改善する目的でなされたもので, ヨウ化水銀 (II) 錯塩の加熱変化およびこの錯塩の耐熱性に及ぼすいろいろなワニス類の影響を調べた結果, 次のことが明らかとなった。<BR>(1) Cu2HgI4およびAg2HgI4の熱分解は90℃以下の温度でも進行し, その反応は次式によって表わされる。<BR>Cu2HgI4=Cu2I2+HgI2<BR>Ag2HgI4=2AgI+HgI2<BR>(2) ヨウ化水銀 (II) 錯塩を顔料とする塗料の加熱時における耐久性は, 適当なワニスをビヒクルとして用いることによって改善され, また, これらの塗料の塗膜上にワニスを上塗りすることにより, その耐久性はさらに向上する。<BR>(3) ヨウ化水銀 (II) 錯塩の耐熱性を改善する目的に最も適したワニスは, メタクリル酸メチル・酢酸ビニル (50 : 50) 共重合樹脂ワニスである。

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参考文献 (7)*注記

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