技術情報「細胞培養系に混入するウシウイルス性下痢ウイルス(BVDV)のRT-PCR法による検出」

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JCRB細胞バンクでは、研究資源として培養細胞を配布する立場での品質管理の一環として、ペスティウイルスの1種であるウシウイルス性下痢ウイルス(BVDV、Bovine Viral Diarrhea Virus)のネスティドPCR法による検出法を確立した。これを用いて、8社22ロットのウシ胎児血清を調査したところ1ロットを除いた全ての血清からBVDVのゲノム断片が検出された。この結果は必ずしも感染性ウイルスが混入していることを意味するものではないが、少なくともBVDVゲノム断片が検出されるウシ血清はかなり広範囲に及んでいるものと思われる。また、ATCCならびにJCRB細胞バンクで品質管理を受けている細胞について調査した結果では20株中15株からBVDVが検出された。

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