アルキド樹脂およびエポキシエステル樹脂皮膜の膨潤

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タイトル別名
  • The swelling of alkyd resin and epoxy ester resin networks
  • アルキド ジュシ オヨビ エポキシエステル ジュシ ヒマク ノ ボウジュン

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説明

高分子と液体との相互作用はμ**の値によりかなり正確に特性づけられる。μは普通高分子溶液の場合には浸透圧の測定から, 橋かけ高分子の場合には膨潤度の測定から求めることができる。橋かけ間分子量 (Mc) の異なる10種類のアルキド樹脂, 油長および分子量の異なる5種類のエポキシ樹脂エステル皮膜について, 二, 三の温度でμを求め, つぎの結果を得た。 (1) アルキルド樹脂皮膜の膨潤度は溶剤の種類によって, ケトン類>エステル類>芳香族炭化水素類>アルゴール類の順序に低下し, μは増大する。ケトン類・エステル類・芳香族炭化水素類・アルコール類のμはそれぞれ0.5-0.6, 0.6-0.7, 0.7-0.9, 1.0-1.3である。 (2) ベンゼンーアセトンニ成分系溶剤によるアルキド樹脂皮膜の膨潤については, 極大膨潤度および極小μを示す溶剤組成が存在する。この極大値および極小値から樹脂の溶解性パラメーター (δ2) を求めると1励が小さくなるほどδ2は小さくなる。 (3) アルキド樹脂・エポキシ樹脂エステルの膨潤度は1協が小さいほど小さい。しかしMoが等しくてもp一レブチル安息香酸を含むエポキシ樹脂エステルはそれを含まない樹脂に比べて膨潤度は小さい。 (4) μの温度依存性はμの大きいほど大きい。MEKの膨潤力が最も強く, そのμはベンゼンーアセトンニ成分系溶剤の極小μ値と等しく, その温度依存性はほとんど認められない。

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