アルキド樹脂の生成反応における一塩基酸の種類の影響

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タイトル別名
  • The Influence of The Different Kinds of One Basic Acid for Progressive Reaction of Alkyd Resins
  • アルキド ジュシ ノ セイセイ ハンノウ ニ オケル ヒトシオキサン ノ シュルイ ノ エイキョウ

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説明

油変性アルキド樹脂の一塩基酸に脂肪酸および安息香酸を用い樹脂化を行ない, 生成樹脂の性状を検討した。その結果, 粘度は約7g/100ccから25g/100ccの範囲では, Huggin'sの式よりはMeadおよびFuossの式によく適合し, [η] は脂肪酸が多くなるに従い減少した。また分子量は脂肪酸量と共に増大した。したがって, [η] =KMαの式の定数αを求めると負になる。このため [η] /Mnにより分布の広がりを求めたが, 安息香酸の多いものは脂肪酸より分布の広がりが大きいことを認め, [η] はこのため分子量と反対の傾向をとるものと思われる。またエステル化率を測定し, 見掛けの反応速度恒数を求めたが, 安息香酸に変わり, 脂肪酸が多くなるに従い減少する。このことは当然樹脂生成反応中において分子量分配に影響を及ぼし, 安息香酸量の多いものほど反応の不均一性が大きく分子量分配が広くなり, したがって分子量が小さく粘度が高くなるものと思われる。

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