塗料用アクリル系樹脂の連鎖分布とガラス転移温度に関する研究 (第II報)

書誌事項

タイトル別名
  • Study on the Sequence Distribution and Glass Transition Temperature of Acrylic Resins for Industrial Paints (II)
  • 塗料用アクリル系樹脂の連鎖分布とガラス転移温度に関する研究-2-スチレンーメチルメタクリレートーn-ブチルアクリレート三元共重合体のガラス転移温度の連鎖分布依存性
  • トリョウヨウ アクリルケイ ジュシ ノ レンサ ブンプ ト ガラス テンイ オ
  • スチレンーメチルメタクリレート-n-ブチルアクリレート三元共重合体のガラス転移温度の連鎖分布依存性
  • Sequence Distribution Dependence of Glass Transition Temperature of Styrene-Methyl Methacrylate-n-Butyl Acrylate Terpolymer

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説明

塗料用アクリル系樹脂のガラス転移温度 (Tg) を正確に予測することを目的に, モデルポリマーとして, スチレン (St) -メチルメタクリレート (MMA) -n-ブチルアクリレート (BA) 三元共重合体を用いて, そのTgの連鎖分布依存性について調べた。<BR>St-MMA-BA三元共重合体は, 種々のモノマー比率でラジカル溶液重合して得た高重合率ポリマーを使用した。Tgの測定は熱機械分析 (TMA) によった。三元共重合体の連鎖分布には, 共重合理論に基づきモノマー反応性比より計算した平均diad濃度 (P2 {MiMj}) を使用した。<BR>その結果, 三元共重合体のTg測定値は, 二元共重合体に対する植松らの修正Gibbs-Dimarzio式を三元系へ拡張して得た次式からの計算値とかなり良い対応を示し, 当式がTgの予測に有効であることがわかった。<BR>Tg=3Σi=1 {MiMi} Tgi+3Σi, j=1i≠jP2 {MiMj} Tgij<BR>Tgi : 単一重合体iのTg (K) <BR>Tgij : 異種結合鎖i-jのTg (K) <BR>一方, 三元共重合体に対するFox式からのTg計算値は測定値より低く, 対応は悪かった。

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参考文献 (1)*注記

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