非イオン界面活性剤ミセル水溶液における合成香料の可溶化平衡定数

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  • Solubilization Equilibrium Constants of Synthetic Perfumes in the Micellar Solutions of Nonionic Surfactants
  • ヒ イオン カイメン カッセイザイ ミセル スイヨウエキ ニ オケル ゴウセイ

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抄録

ポリオキシエチレン (POE) 鎖長 (n) の異なる4種類の非イオン界面活性剤 {ヘキサデシルポリオキシエチレンエーテル (C16POEn;n-10, 20, 30, 40)} を用いた合成香料 {2-フェニルエチルアルコール (PEA), ベンジルアセテート (BA), d-リモネン (LN)} の可溶化を, 可溶化平衡定数およびミセル粒子径の測定から検討した。香料の可溶化平衡定数は, 非イオン界面活性剤のPOE鎖長あるいは香料のHLB値の増加に伴い減少した。ミセル中におけるPEAの活量係数は他の香料よりかなり小さく, 0.1~0.2であった。また, 香料1分子を可溶化するのに必要な界面活性剤の分子数 (2B値) は, LNの場合0.7~1.0, BAの場合0.4~1.0, PEAの場合1.7~2.8であった。さらに, C16POE10ミセルの粒子径はPEAの可溶化量の増加に伴い増大した。これらのことから, PEAはLNやBAに比べ, より強くミセル親水部のPOE鎖 (親水基) に吸着し, POE鎖の脱水和を誘起することが示唆された。

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