UVインキの硬化挙動に関するレオロジー的研究 (第III報)

書誌事項

タイトル別名
  • Rheological Studies on Curing Behavior of UV Inks (III)
  • UVインキの硬化挙動に関するレオロジー的研究-3-酸素による重合禁止作用
  • UV インキ ノ コウカ キョドウ ニ カンスル レオロジーテキ ケンキュウ
  • 酸素による重合禁止作用
  • Oxygen Inhibition of Polymerization

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説明

振動板型レオメーターを用いて, UVインキとそのビヒクルの硬化過程における酸素の重合禁止作用について検討した。酸素が存在しない条件で, UVを連続的に照射したときの硬化に伴う動的粘性率の変化を測定した。また, インキ膜中への酸素の拡散とその重合禁止作用について調べるため, 空気ふん囲気中でフラッシュ露光によりUVを照射し, 硬化を途中で止めたときのレオロジー挙動についても測定した。得られた結果は次の通りである。<BR>(1) 上記二つの方法で測定を行ったが, ビヒクルにおいては, 動的粘性率が増加し始めるまでの全照射エネルギーに差は認められなかった。しかし, その後の粘度増加は空気ふん囲気中の方がゆるやかとなり, 酸素は重合の生長反応を抑制していると考えられる。<BR>(2) UVインキにおいては, 粘度増加が始まるまでの全照射エネルギーは, 空気ふん囲気中で極端に増大する。顔料であるブリリアントカーミソ6Bの存在は, 酸素の重合禁止作用を増幅するものと考えられる。

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