耐酸性雨塗料における耐擦り傷性の改良

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  • Etch-Resistant Clear Finish with Improved Mar Resistant
  • タイ サンセイウ トリョウ ニ オケル タイ スリキズセイ ノ カイリョウ

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抄録

酸無水物のハーフエステルを含有するポリマーと水酸基と, グリシジル基の両方を官能基として有するポリマーの二種類のポリマー系で形成される耐酸性雨塗膜の耐擦り傷性の向上について検討した。この硬化系はハーフエステルが水酸基と反応し続いてグリシジル基とも反応するため高い架橋密度を得られ, 耐擦り傷性の向上に有利である。さらに, 本硬化系において耐擦り傷性に対する長鎖カルボキシル基モノマーならびに長鎖水酸基モノマーの影響を調べた。ハーフエステルを長鎖カルボキシル基モノマーで一部置換することで, 塗膜のTgと架橋密度は低下した。耐擦り傷性は長鎖モノマーの導入により向上したが, 検討した置換率8.5%以上の範囲ではほぼ同程度であった。また, 長鎖水酸基モノマーの種類ではアクリル酸4-ヒドロキシブチルが耐擦り傷性の向上に対し最も効果があった。

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