麻酔薬 (FLUOTHANE, NITROUS OXIDE), 鎮静・鎮痛剤 (DIAZEPAM, PENTAZOCINE) の膀胱内圧曲線への影響

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  • THE ACTION OF ANESTHESIC AND ANALGESIC ON THE CYSTOMETRIC FINDINGS IN CHILDREN

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抄録

幼小児の膀胱内圧測定は協調性に乏しいため, しばしばその実施が難かしいことにであう. そのような場合, 麻酔下および鎮痛剤投与下での内圧測定が考えられる. しかしながら, 麻酔薬や鎮痛剤が内圧所見に影響を与える可能性がある. この点を解明するため, フローセン, 笑気, ジアゼパン, ペンタゾシンの小児の膀胱内圧曲線への影響をしらべた.<br>われわれは覚醒時と麻酔下 (フローセン, 笑気) で小児17例に膀胱内圧測定を実施した. ジアゼパン, ペンタゾシン投与前と投与後にて, 小児24例に内圧測定をおこなつた.<br>結果は次の通りであつた.<br>(1) フローセン麻酔は無抑制性膀胱収縮を消失させ, 膀胱容量を増大させた.<br>(2) 笑気麻酔は無抑性膀胱収縮を抑制し, 膀胱容量を増加させた.<br>(3) ジアゼパンは不安定膀胱8例のうち, 1例の無抑制性収縮を抑制した.<br>(4) ペンタゾシンは無抑制性膀胱収縮に影響を与えなかつた.

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