製品中のレアメタルを含む多元素分析法

  • 貴田 晶子
    (独)国立環境研究所 循環型社会・廃棄物研究センター
  • 宮崎 徹
    (株)ニッテクリサーチ環境事業部 環境技術部
  • 倉持 秀敏
    (独)国立環境研究所 循環型社会・廃棄物研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Analytical Methods for Elements Including Precious Metals and Rare Metals in Electric and Electronic Products
  • セイヒン チュウ ノ レアメタル オ フクム タゲンソ ブンセキホウ

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説明

小型家電等からのレアメタル等の回収に関する動きがあるなか,製品に含まれているレアメタル等の実態把握も進められている。現状ではレアメタル等の標準分析法がなく,本報告ではレアメタルを含む39元素の一斉分析における標準法作成を目的とした活動を紹介する。標準法は電子電気機器の有害物質測定法であるIEC62321を基本として,多元素一斉分析ができること,製品に含まれる各種素材に共通して適用可能にすることを目標として改良した。分析操作の検討課題を検討するため,共通試料 (基板粉砕物と焼却灰粉砕物) を作成し,現在までの検討結果から現状で提示しうる3種類の方法を提示した。それらは,(1)王水/アルカリ溶融 (AgとTa等を除く多くの元素に適用),(2)フッ酸溶解 (Ta等フッ酸共存が必要な元素に適用,(3)6M塩酸抽出 (Agに適用) である。(1)と(3)は分析フローと標準手順書を準備している。(2)のTa等はまだ検討課題を残しているが,フッ酸共存の必要性は確認している。共通試料を配布することにより,レアメタル等分析における技術向上,精度向上が期待される。

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参考文献 (11)*注記

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