魚類MHCの多様性と機能
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- 乙竹 充
- 水産総合研究センター 養殖研究所 病害防除部
Description
<p>ニジマスを中心に, 魚類のMHCについて下記項目を概説する. 1.魚類MHC研究の歴史 2.古典的および非古典的MHC遺伝子(IaとIb) 3.わが国のニジマスのIa 4.ニジマスIaの遺伝子座の同定 5.ニジマスMHCクラスIの発現様式 6.感染によるMHC発現量の変化 7.Ia型と移植片拒絶との関連 8.Ia型と細胞障害活性との関連 9, Ia型と疾病抵抗性との関連 10.行動や成長とMHC型との関連 社会的に関心を集めている「食の安全性」とも関連し, 水産養殖業における根本的な病害防除対策として, 産業界, 消費者および行政から最近強く期待されているのが, 養殖魚における抗病性系統の樹立である. 家畜および農作物では, 品種改良による抗病性系統の樹立が行われており, 疾病の予防対策として大きな成果を上げている. ところが, 魚類においては, 疾病抵抗性と強い関連性を持つ有用な遺伝子の指標はこれまでにほとんど報告されていない. そのため, 抗病性系統の開発は畜産分野に比べると水産分野では遅れている.</p>
Journal
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- Major Histocompatibility Complex
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Major Histocompatibility Complex 14 (3), 331-344, 2008
Japanese Society for Histocompatibility and Immunogenetics
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Keywords
Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205482582912
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- NII Article ID
- 130005509832
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- ISSN
- 21874239
- 21869995
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed