臨床 小児心拍出量測定法 (Fick法と熱希釈法) の検討
書誌事項
- タイトル別名
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- Re-evaluation of Fick's method and thermodilu. tion in children
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説明
従来小児特に乳幼児においてFick法で心拍出量測定上最も困難な点は酸素消費量測定であった.最近開放回路法による酸素消費量測定装置が実用化され,乳幼児の心臓カテーテル検査中にも酸素消費量の連続測定が可能となった.この装置(フクダ製メタボオートデリュート)の直線性検定及び従来の測定法との比較を行い,本装置が精度の点で臨床上使用できることを確かめた.心臓カテーテル検査中にこの装置で測定した安静時小児酸素消費量は100-210cc/m2・分の範囲にあり,興奮,暗泣により最高+100%に達する増加が認められた.心内短絡のない同一患者における熱希釈法による心拍出量はFick法による心抽出量によく一致し,非短絡性疾患では熱希釈法も小児に用いてよいことが確かめられた.
収録刊行物
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- 心臓
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心臓 12 (7), 725-731, 1980
Japan Heart Foundation
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205484039296
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- NII論文ID
- 130004410787
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- ISSN
- 05864488
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可