症例 心膜病変にガリウム(67Gacitrate)の集積を認めた心サルコイドーシスの1例
書誌事項
- タイトル別名
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- Detection of pericardial involvement in a case of sarcoidosis: assessment by Gallium scintigraphy
説明
ぶどう膜炎および完全房室ブロックの既往を持つ心不全患者において,心サルコイドーシスの存在を疑って核医学的検討(タリウム心筋SPECT,ガリウムシンチ)を行った.その結果,タリウム心筋SPECTで多発性の欠損像が認められ,かかる欠損部位にほぼ一致してガリウムの集積が認められた.また,左室心筋以外の部位で右室側に認められたガリウムの高度集積部位は,X線CT像および心エコー図との対比検討によって,著明な心膜病変に集積したものと考えられた.さらに,これらの心臓部位へのガリウムの集積は,ステロイド投与後消失した.したがって,これらの画像診断法を用いた検討は,心サルコイドーシスにおける心筋・心膜病変の検出ならびに経過観察に非常に有用と考えられた.
収録刊行物
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- 心臓
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心臓 26 (7), 739-744, 1994
Japan Heart Foundation
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205486914688
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- NII論文ID
- 130004413233
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- ISSN
- 05864488
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可