小児急性気道感染症に対するデメチルクロルテトラサイクリン (レダマイシン) ドライシロップの使用経験

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タイトル別名
  • Clinical experience with demethylchlortetracycline (Ledermycin) dry syrup in acute respiratory infections in children
  • ショウニ キュウセイ キドウ カンセンショウ ニ タイスル デメチルクロルテトラサイクリン レダマイシン ドライシロップ ノ シヨウ ケイケン

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抄録

近年, 多くの抗生物質によつて小児感染症の治療はきわめて容易となり, 予後も良好となつた。その反面, 広範な抗生物質の使用とともに耐性菌が出現, 増加し, 耐性菌に対する対策が問題となつている。<BR>Tetracycline系製剤には, Tetracycline, Chlortetracycline, Oxychlortetracycline, Pyrrolidinomethyltetracycline, Demethylchlortetracycline, Methacyclineの6種類があるが, このうちDemethylchlortetracyclineは安定した高い血中濃度を長時間持続するよう改良され, 大部分の感受性菌に対してTetracyclineにくらべて平均2倍の強い抗菌力を示し, しかも少量で十分な有効血中濃度が得られることが明かにされている。従来のDemethyl-chlortetracycline (レダマイシン) の製品は錠剤であり, 錠剤の服用の困難な乳幼児にはシロップ剤または懸濁剤の製品の出現が望まれていた。しかし, 最近本剤の懸濁剤 (レダマイシンドライシロップ) が製作されている。この製品をわれわれは今回, 小児の急性気道感染症の治療に使用し, 臨床的にその治療効果について観察する機会を得たので, その概況を報告する。

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