症例 冠動脈造影中にマレイン酸エルゴメトリンの静注にてスパスムを誘発し得た異型狭心症の1例
書誌事項
- タイトル別名
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- A case of variant angina with coronary artery spasm by intravenous injection of ergome trine maleate.
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説明
異型狭心症の患者の冠動脈造影中に,マレイン酸エルゴメトリンにて右冠動脈のスパスムを誘発し,同時に胸痛の出現をみ,特異な心電図変化を記録し得た.<BR>本症例は安静時に胸痛が出現し,発作はほぼ同時刻に周期的におこり,発作時の心電図でST上昇および完全房室ブロックが認められ,Prinzmetalらの言う異型狭心症の範ちゅうに入るものである.<BR>異型狭心症を疑われる症例においてはすみやかに冠動脈造影を施行し,冠動脈に高度の狭窄を有するものスパスムを主体とするものかを知る事が,予後の判定ばかりでなく治療方針確立の上でも,必要不可欠な事と考えられる.
収録刊行物
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- 心臓
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心臓 9 (4), 342-349, 1977
Japan Heart Foundation
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205491051008
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- NII論文ID
- 130004417067
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- ISSN
- 05864488
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可