HEART's Original [臨床研究] 夕食時刻の遅い若者における健康障害

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タイトル別名
  • Night eating brings not only obese but high blood pressure

抄録

目的:夕食時刻が遅いと太りやすいことはこれまでにもいわれている.一方,肥満は高血圧につながることが知られているが,遅い夕食時刻が高血圧などの生活習慣病につながるかどうかはこれまで報告がない.そこで今回若年者を対象に夕食時刻と生活習慣病の関係について検討した.<BR>方法:対象は30歳以下の男性499名で,夕食を21時以前に摂取しているか否かにより,いつも21時以前に摂取している群(以下,いつも21時以前群)と,21時までに食べるのは時々である群(以下,時々21時以前群),いつも21時以降に摂取している群(以下,いつも21時以降群)に分類し健康診断結果を比較検討した.<BR>結果:夕食時刻の遅いいつも21時以降群ではいつも21時以前群に比し,body mass index(BMI)が大きく(いつも21時以前群22.3±0.2kg/m2,いつも21時以降群24.4±0.7kg/m2),収縮期血圧が高く(いつも21時以前群120.4±0.7mmHg,いつも21時以降群124.3±1.5mmHg),空腹時血糖が低くなっていた(いつも21時以前群86.6±0.5mg/dL,いつも21時以降群83.3±1.1mg/dL).<BR>結論:夕食が遅いほど太っている人,血圧の高い人が多く,血糖の低い人が多いといった変化が発生しており,適切な夕食時刻を守り,サーカディアン・リズムを保つことが重要であると考えられた.

収録刊行物

  • 心臓

    心臓 39 (2), 130-134, 2007

    Japan Heart Foundation

詳細情報

  • CRID
    1390001205491657088
  • NII論文ID
    130004415862
  • DOI
    10.11281/shinzo1969.39.2_130
  • ISSN
    05864488
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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