Aminodeoxykanamycin (Kanendomycin ‘Meiji’) による赤痢の治療成績

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タイトル別名
  • Therapeutic results of dysentery with aminodeoxykanamycin (Kanendomycin ‘Meiji’)
  • Aminodeoxykanamycin Kanendomycin Meiji ニ ヨル セキリ ノ チリョウ セイセキ

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説明

Amninodeoxykanamycin (Kanendomycin ‘Meiji’)(KDM) は, 明治製菓薬品部門でStreptomyces kanamyceticusの細菌学的変異および培養変換研究の結果, 開発された新抗生物質製剤である。その化学構造は, 2'-Amino-2'-deoxy kanamycinであることが確認されている。抗菌スペクトルは, Kanamycin (KM) とほぼ同一である。MICを測定すると, KMよりも低濃度で殺菌的に作用するが, KMと交叉耐性を示すといわれる。<BR>最近の細菌性赤痢は, 大部分が耐性Shigella sonneiによるものであり, その臨床症状は, きわめて軽い。したがつて, 薬剤の臨床症状に対する効果の判定は困難となり, 赤痢治療の主眼は臨床症状に対するよりも, 排菌の治療に重点をおかねばならなくなつた。昭和42年以降, 赤痢発生が急激に減少したために, KDMを多数例に試用してその効果を検討することができなかつたが, 現在までに使用した赤痢患者14例, 保菌者16例, 計30例についての治療成績を報告する。

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