外科領域感染症に対するFleroxacinの臨床的検討

書誌事項

タイトル別名
  • CLINICAL STUDY ON FLEROXACIN IN SURGICAL INFECTIONS

抄録

新しいピリドンカルボン酸系合成抗菌剤であるFleroxacin (FLRX) について, 主として, 肛門周囲膿瘍, 熱傷・外傷・手術創などの二次感染, 乳腺炎・乳輪炎に対する200mgあるいは300mg1日1回投与での臨床効果及び安全性の検討を行い, 以下の結論を得た。<BR>疾患の内訳は肛門周囲膿瘍11例, 熱傷・外傷・手術創などの二次感染8例, 乳腺炎・乳輪炎6例, 蜂巣炎, 感染性粉瘤各1例であり, 臨床効果は著効14例, 有効9例, やや有効4例で有効率85.2%であった。病巣からの分離菌は22例から好気性グラム陽性菌14株, グラム陰性菌12株, 嫌気性菌6株が分離され, 消失26株, 存続2株, 不明4株であり, 菌消失率は92.9%であった。<BR>副作用は食欲減退・悪心を1例, 臨床検査値の異常変動はGPTの上昇及びBUNの上昇を各1例認あたが, いずれも軽度であった。<BR>FLRXは1日1回服用することで外科領域感染症に対して十分な効果が得られ, 有用な薬剤と考えられる。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205494469760
  • NII論文ID
    130004395219
  • DOI
    10.11553/antibiotics1968b.44.614
  • COI
    1:STN:280:DyaK3Mzms1OltA%3D%3D
  • ISSN
    21865477
    03682781
  • PubMed
    1909762
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • PubMed
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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