書誌事項
- タイトル別名
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- COMBINATION ANTIBACTERIAL EFFECTS BETWEEN AZTREONAM AND EIGHT OTHER ANTIBIOTICS
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説明
臨床分離のEscherichia coli, Proteus vulgaris, Serratia marcescens及びPseudomonas aeruginosa合計88株に対するAztreonam (AZT) と他の8薬剤のinvitroにおける相互作用についてチェッカーボード法で検討した。AZTと他の8薬剤の併用は全般的に相加的か不干渉的作用であった。S. marcescensあるいはP. aeruginosaではAZTとIsepamicin (ISP) の併用により菌株によつては相乗作用が認められた。又, 拮抗現象はP. vulgarisにおいて, AZTとLatamoxefの間だけに認められた。位相差顕微鏡観察により, E. coli 177に対して, AZTとAspoxicillin, P. aeruginosa 15846に対して, AZTとISPの併用でそれぞれ相乗作用が確認できた。P.aeruginosa 15846によるマウス実験的尿路感染症に対して, AZTとISPの相乗効果が認められた。<BR>AZTと種々の抗菌剤の併用は協力及び相加作用がみられ, 拮抗現象が認められないことから, 感染症の初期治療に適当であると思われた。
収録刊行物
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- The Japanese Journal of Antibiotics
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The Japanese Journal of Antibiotics 44 (1), 1-8, 1991
公益財団法人 日本感染症医薬品協会