尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較 (第15報1993年)

書誌事項

タイトル別名
  • COMPARATIVE STUDIES ON ACTIVITIES OF ANTIMICROBIAL AGENTS AGAINST CAUSATIVE ORGANISMS ISOLATED FROM URINARY TRACT INFECTIONS (1993)
  • III. SECULAR CHANGES IN SUSCEPTIBIL
  • その3.感受性の推移

抄録

1993年6月から翌年5月までの問に全国10施設において, 尿路感染症と診断された患者から分離された菌株 (Enterococcusfaecalis, Staphy1ococcusaureus, citrobacterspp.,Enterobacter spp., Escherichiacoli, Klebsiellaspp.,Proteusmirabilis, Pseudomonasaeruginosa, Serratiaspp.) を供試し, それらの各種抗菌薬に対する感受性を測定し, 1989年度~1993年度までの感受性と比較した。比較は菌種を単純性尿路感染症, カテーテル非留置複雑性尿路感染症, カテーテル留置複雑性尿路感染症の3群に分類し行った。E. faecalisでは, Chloramphenicolに対する感受性が低下した。S. aureusでは, 複雑性尿路感染症においてMinocyclineに対して感受性株の減少がみられた。Citrobacterspp., Enterobacterspp.では, 感受性に大きな変化はみられずImipenemおよびGentamicinに対しては良好であった。E. coliでは複雑性尿路感染症においてCefotiamに対する感受性が低下した。またアミノグリコシド系薬剤に対しても感受性に低下傾向が認められた。Klebsiellaspp.ではアミノグリコシド系薬剤に対して感受性株の減少がみられた。P. rnirabilisでは, アミノグリコシド系薬剤およびMinocyclineを除いたいずれの薬剤に対しても良好な感受性を示した。P. aeruginosaではカテーテル留置複雑性尿路感染症においてキノロン系薬剤に対する感受性が良くなったが, モノバクタム系薬剤に対しては感受性株の減少がみられた。Serratiaspp.ではMinocyclineに対して感受性が低下した。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205497248128
  • NII論文ID
    130004395635
  • DOI
    10.11553/antibiotics1968b.48.1803
  • COI
    1:STN:280:DyaK287ltVyjug%3D%3D
  • ISSN
    21865477
    03682781
  • PubMed
    8587162
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • PubMed
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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