尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較 (第13報1991年)

書誌事項

タイトル別名
  • COMPARATIVE STUDIES ON ACTIVITIES OF ANTIMICROBIAL AGENTS AGAINST CAUSATIVE ORGANISMS ISOLATED FROM URINARY TRACT INFECTIONS (1991)
  • I. SUSCEPTIBILITY DISTRIBUTION
  • その1.感受性について

抄録

1991年6月から翌年5月までの間に全国11施設において, 尿路感染症と診断された患者から分離された菌株を供試し, それらの各種抗菌薬に対する感受性を測定した。尿路感染症患者から分離された菌の内訳は, グラム陽性菌が28.6%であり, その多くはEnterococcus faecalisであった。グラム陰性菌は71.4%であり, その多くはEscherichia coliであった。<BR>Enterococcus faecalisに対してはVancomycin (VCM) の抗菌力が最も強く, ついでAmpicillin (ABPC), Imipenem (IPM) が良好であった。Staphylococcus aureusに対してはArbekacin (ABK) の抗菌力が最も強く, ついでVCMが良好であったが, 他の薬剤は弱かった。Citrobacter freundiiに対しては, Ciprofloxacin (CPFX) が強かったが, IPM, Gentamicin (GM), ABK及びNorfloxacin (NFLX) も良好であった。Enterobacter cloacaeに対してはIPMが強かったが, ついでCPFXが良好であった。E. coliに対しては, 各薬剤とも良好な抗菌力を示したが, 特にIPMとCPFXは良好であった。ペニシリン系薬剤とMinocycline (MINO) は 弱かった。Klebsiella・pneumoniaeに対してはIPMが良好な抗菌力を示した。GMとABKついでLatamoxef (LMOX), CPFXも良好であったが, ペニシリン系薬剤及びMINOは弱かった。Proteus mirabilisに対しては全体的に良好な抗菌力を示したが, ペニシリン系薬剤は弱かった。Pseudomonas aeraginosa, Serratia marcescensに対しては全般的に抗菌力は弱く, IPMが比較的良好な抗菌力を示した。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205497303040
  • NII論文ID
    130004395625
  • DOI
    10.11553/antibiotics1968b.48.1394
  • COI
    1:CAS:528:DyaK2MXpsVGjsL8%3D
  • ISSN
    21865477
    03682781
  • PubMed
    8544337
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • PubMed
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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