頭頸部癌に対するドセタキセル、シスプラチン、TS-1併用療法の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Combination chemotherapy with Docetaxel, Cisplatin, and TS-1 for head and neck cancer

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説明

シスプラチン (CDDP)、ドセタキセル (DOC)、5-FUの3剤併用は高い効果が報告されている。われわれは5-FUの代わりにTS-1を使用するレジメンに関して臨床第1相試験を行った。CDDPとDOCはday 8に点滴投与しTS-1はday 1からday 14まで内服した。2週間の間隔で原則として2コース施行した。TS-1の投与量は80mg/m2/dayに固定しレベル1のDOC・CDDP・TS-1 (30・40mg/m2) から開始したが、レベル2 (40・40) でDLTは6例中3例に発生しレベル2が最大投与量となった。その結果DOC 40mg/m2、CDDP 40mg/m2とTS-180mg/m2が最大投与量となり十分にDOC、CDDPを高めることができない結果となった。この3剤併用は骨髄毒性のみならず下痢などの非血液毒性も強いため、今後はTS-1の投与量も変更してさらに至適投与量の検討を行う予定である。

収録刊行物

  • 耳鼻と臨床

    耳鼻と臨床 50 (5Supplement1), S14-S18, 2004

    JIBI TO RINSHO KAI

被引用文献 (2)*注記

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