MS-Antigenによる慢性再発性アフタ性口内炎の治療

書誌事項

タイトル別名
  • The clinical effect of recurrent aphthous stomatitis, especially Behcet's disease with MS-Antigen (a new polypeptide) from the urine of patients with allergy
  • 特にベーチェット病に対する治療効果

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説明

アフタ性口内炎は再発し易い疾患で, その病因には諸説があり, 治療にも区々のものがおこなわれている. MS-Antigen (以下MS-A) の臨床研究中, 頑固なアフタ性潰瘍に合併した蕁麻疹 (ビール, ブリ) に遭遇した. MS-Aは蕁麻疹症例に奏効した治験から, MS-A40mgを25回投与したところ, アフタも蕁麻疹も消退し, 頑固なアフタにも奏効することがわかつた. その後アフタ性口内炎を主症状の一つとする典型的Behcet病 (以下ベーチェット病) にMS-Aが奏効する可能性を考え, MS-Aを12回投与したところアフタが消退し, その後の投与で眼症状も消退して全治し再発をみない.<BR>その後ベーチェット病の4例について全治2例, 有効1例の成績を収め, 46例のアフタ症についてもみるべき成績を収めた. この46例のアフタ症について家族歴, アレルギーの合併症, 皮内テストなどからアレルギーを示唆する成績が得られた. MS-Aによるアフタ性口内炎の治験から, MS-Aの難病ベーチェット病に対する治療効果は検討する価値があるものと考え報告する.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205499695104
  • NII論文ID
    130004133336
  • DOI
    10.11334/jibi1954.40.4_589
  • ISSN
    04477227
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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