上顎洞内萌出歯牙の1例

  • 久 和孝
    Department of Otorhinolaryngology, Japan Seamen's Relief Association Moji Hospital
  • 山隈 正人
    Department of Oral Surgery, Japan Seamen's Relief Association Moji Hospital
  • 小宗 静男
    Department of Otorhinolaryngology, Faculty of Medicine, Kyushu University
  • 新里 祐一
    First Department of Pathology, Faculty of Medicine, Kyushu University

書誌事項

タイトル別名
  • A case of erupted tooth in the maxillary sinus

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抄録

正中過剰歯を伴つた14歳, 女性の上顎洞内萌出歯牙症例を経験した. 上顎洞内の萌出歯は, 型によるものと思われ, その萌出方向は, いわゆる逆生歯とは異なり, 歯冠を下方に, 歯根を上方に向けた順生歯であつた. 一側性の副鼻腔炎を合併しており, 上顎洞節骨洞根治術を施行, 歯牙を摘出し, 良好な経過を得ることができた. 上顎洞上壁に植立している若年層の順性歯症例では, たとえ炎症所見がなくても, 将来歯根部が眼窩内へ進展する可能性のあるため, 除去したほうがよいと思われた.

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被引用文献 (1)*注記

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