第一鯉裂由来の側頸嚢胞の1例

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タイトル別名
  • First branchial cleft cyst: A case report

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説明

頸部に発生する先天性痩孔および嚢胞は, 大部分の症例は第二鯛裂由来のものであり, 第一鮒裂由来のものはまれで, 本邦では約40例の報告である. 今回われわれは第一鯛裂に由来すると考えられる症例を経験したので報告した. 症例は45歳女性で, 嚢胞は下顎よりやや下方, 胸鎖乳突筋前方に本体を有し, そこより上方へ伸びる管腔が耳下腺組織内を貫通し, 顔面神経の内側を通り, 外耳道底部へ盲端として終わつており, WorkのいうII型に相当するものと思われた. 術前診断として, CTスキャン, 超音波断層撮影などの画像診断法が有用であり, 嚢胞摘出に当たつては, 顔面神経との位置関係の確認にとくに留意した.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205501090688
  • NII論文ID
    130004403902
  • DOI
    10.11334/jibi1954.39.2_186
  • ISSN
    04477227
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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