スナネズミの自然発生腫瘍について

書誌事項

タイトル別名
  • Spontaneous Tumors in the Mongolian Gerbil (<I>Meriones unguiculatus</I>)

抄録

生涯観察したスナネズミ158例 (雄80例, 雌78例) を剖検したところ, 雌雄合わせて61例 (38.6%) に自然発生腫瘍を認めた。腫瘍の発生は雄80例中22例 (275%) 雌78例中39例 (50%) に見られた。雄では腹部皮脂腺癌が18例 (担腫瘍雄の81.8%) , 雌では顆粒膜細胞腫が31例 (担腫瘍雌の79.4%) に認められ, 顕著な多発傾向を示した。腹部皮脂腺癌も顆粒膜細胞腫も, 3年齢以降に斃死した個体に多く見られた。その他の腫瘍の発生率は, 雌雄合わせてもいずれも5%以下であった。

収録刊行物

  • Experimental Animals

    Experimental Animals 43 (5), 755-760, 1994

    公益社団法人 日本実験動物学会

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