保定マウスの体温におよぼす環境温度相対湿度および風速の複合影響

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タイトル別名
  • Influences of the Complex of Environmental Temperature, Relative Humidity and Air Velocity on the Body Temperature of Restrained Mice
  • ホテイ マウス ノ タイオン ニ オヨボス カンキョウ オンド ソウタイ シツ

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説明

保定マウスの体温におよぼす環境温度, 相対湿度および風速の複合影響を検討し, これらの要因に重みづけをした実効温度の計算式を作成した。<BR>実験1では, 温度15, 25, 35℃, 湿度40, 65, 90%, 風速0.2, 1, 2m/sを組合わせた27種の人工環境にマウスを60分間暴露し, 暴露前後の体温変化度について分散分析を行った。その結果, 温度および風速単独の影響は統計的に有意であったが, 湿度単独の影響は有意でなかった。2要因の複合した影響は, 温度と湿度が5%の危険率で, 温度と風速が1%の危険率で有意であった。<BR>しかし, 湿度と風速の組み合わせ, 温度, 湿度, 風速の3要因の複合した影響は有意でなかった。<BR>実験IIでは, 温度20, 25℃, 湿度40, 70%, 風速0.1, 0.5m/sを組み合わせた8種の人工環境に60分間暴露した。体温変化度について分散分析を行った結果, 温度単独の影響だけが有意であった。<BR>温度 (t℃) , 湿度 (相対湿度を絶対湿度に変換したχ kg/kg) , 風速 (ν m/s) に次式のような重みづけをした実効温度 (Te) と体温変化度との間に直線関係が認められた。<BR>Te=t+100x-v√38-t<BR>また, 実効温度を図で求めるためのノモグラムを作成した。

収録刊行物

  • 実験動物

    実験動物 24 (4), 143-150, 1975

    公益社団法人 日本実験動物学会

被引用文献 (4)*注記

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